パラレルストーリー 6話(加藤哲也)
部長に昇進して2年経った今年、加藤は本部長へ昇進した。
また、加藤は部署に貢献してきた津田を主任に昇進させることにした。
今までいくつもの苦しいプロジェクトのメンバーに指名し、毎月休みもないほど働き成果を出してきた。
また、忙しい中でも津田とは良く飲みに行く仲であり、津田も加藤のことを信頼してくれていた。
そろそろリーダーとして一つのプロジェクトを任せたいと考えていた。
津田は会社にとって必要な存在であり、上へ上るべき人財だ。
次は中国との合同プロジェクトでさらに難しい仕事になるだろう。
期待している。
問題は課長だ。
一番手は、早坂剛志(はやさかつよし)だ。
会社のことを良く分かっていて、事務作業はスムーズにこなしてくれる。
しかし、仕事ができるとはいえず、部下からの信頼もない。
そこを津田が補えば良いチームができるかもしれない。
加藤は早坂を課長にすることにした。