パラレルストーリー 7話(吉田勇樹)
忙しい日々は終わらない。
吉田は毎日遅くまで仕事をしていた。
最近は朝も起きれなくなってきている。
こないだ起きれずに寝坊してしまった時は、早坂部長にかなり怒られてしまったが、津田課長がフォローしてくれた。
途中で退室したが、その後も早坂部長と津田課長は話をしており、二人の仲は険悪になっていた。
そもそも二人の考え方が合っていない。
津田課長はお客様の求めているシステムを作り、活用してもらわなければシステムを作る意味がないと考えているが、早坂部長は利益のことばかり考えている。
お客様のためのシステム完成を目指すのではなく、どうしたら利益が大きくなるかだけ考えているのだ。
吉田はどちらが正解なのか分からなかったが、ついていくなら津田課長だと決めていた。
吉田の周りのメンバーも同じ意見だった。