パラレルストーリー 21話(永山祐)
香織と別れてから1年が過ぎたが、永山は諦めきれなかった。
ある日、知らない男と並んで歩いている香織を見かけた。とても楽しそうだった。
よく見ると手を繋いでいた。
この知らない男が津田新一である。
永山は自然と後をつけていた。
彼女は男と別れ、家に入っていった。
「これじゃあ、まるでストーカーじゃないか」
永山はそう思いながらも、香織とよりを戻したい想いでいっぱいだった。
翌日、永山のことが好きだという女に電話をし、香織と歩いていた男に近づくよう頼んだ。
うまくいけば付き合うという約束で彼女は役目を果たしてくれた。
香織を別れさせてくれた。
1週間後、永山は香織に電話をした。
俺はなんて姑息なんだ。でも香織を好きな気持ちは誰にも負けない。
いつも通りの軽い感じを心がけ、香織との食事の約束を取り付けた。
そして、食事の日、永山は勇気を出して告白した。
その後、香織と付き合い、結婚することになる。